東山動物園長寿動物を祝う会

平成26年9月15日敬老の日、東山動物園のコアラ「クレメンツ」の長寿動物を祝う会が行われました。名古屋市獣医師会よりユーカリの種を寄贈させて頂きました。
2001年、姉妹動物園のタロンガ動物園から来園されました。クレメンツという名前は、当時のタロンガ動物園の広報部長の名前から命名されました。
クレメンツは、2003年にニポポとの間にメスのティアラをもうけました。娘のティアラは2013年に残念ながら死亡しましたが、孫のアーティー(オス)を当園でご覧いただけます。

16歳9か月(7月末現在)と高齢になった現在も、食欲が旺盛で元気です。他のコアラに対して寛容で、人見知りがなく、物怖じしない性格が長生きの秘訣かもしれません。1日のうち20時間を樹上で寝て過ごしていますが、エサのユーカリを新しく交換する午後1時過ぎに活発に動く姿がご覧いただけます。

コアラ
・学名:Phascolarctos cinereus

クレメンツの写真

・名前:クレメンツ
・性別:メス
・年齢:16才
・生年月日:1997年11月20日
・来園日:2001年9月5日(姉妹動物園:シドニー タロンガ動物園から)
・一日の採食量:ユーカリの若葉 500g程度

有袋目コアラ科の動物で、オーストラリア北東部のユーカリ林に生息し、ユーカリしか食べません。オーストラリアでは、森林伐採や山火事による生息地減少や交通事故で頭数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。日本では1984年から飼育され、今年は来園30年の記念の年になります。
鋭く丈夫な爪でたくみに木を移動して、一日の大半を樹上で暮らします。メスは出産した子供をおなかの袋で育てます。寿命は12~13年です。
日本では8園館で43頭が飼育されており、うち東山動物園では5頭(オス3頭メス2頭)を飼育しています(2014年8月現在)

このページのトップへ
Copyright© NAGOYA Veterinary Medical Association, All Rights Reserved.