銀杏

みなさん、こんにちは。

今日は、秋の味覚の一つ「ギンナン」について獣医師からお話しさせていただきます。
ギンナン、私、大・大・大好きなんですよねぇ。早く拾いに行かなくちゃ!




秋風が心地よい季節となり、イチョウ並木の道端にギンナンの実を見かけるようになりました。

人間にとっては良い臭いではないギンナンの実。散歩中にワンちゃんが誤って食べてしまうことがあるので、注意して下さい。

昨年、ギンナンを誤食したワンちゃんが来院したのですが、催吐処置を行ったところ20個以上もギンナンの種がマシンガンのように出てきて驚いたことがありました。吐いた後のギンナン臭は強烈でした… …。

ギンナンの種にはビタミンB6の作用を阻害する4−O−メチルピリドキシンが含まれており、人間では大量摂取すると頻脈、嘔吐、ふらつき、けいれんなどの中毒症状を起こすことが知られています。

ワンちゃんでは明らかな中毒量は不明ですが、種自体が詰まって腸閉塞を起こす危険性もあります。また、実にもギンコール酸などが含まれており、皮膚炎を起こす可能性があります。

これからの季節、お酒のおつまみにぴったりのギンナンですが、散歩コースにイチョウ並木があったらワンちゃんが誤って踏んだり、食べてしまうことがないようお気をつけ下さい。



ギンナン1<
ギンナンの実

ギンナン2
地面に落ちたギンナンの実。実が割れると臭い!けれどこの中においしいギンナンの種が。





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