かかりつけ病院をつくろう! その2

今回は前回(かかりつけ病院をつくろう! その1)のつづきです。
では、どうぞ~!




かかりつけのホームドクターでは、毎回の診察記録の蓄積はもちろんいつもとの様子の違いなど定期的に来院される患者さんについては、特徴をよく記憶しているものです。
それを元に飼い主さんでは気づかなかった異変に気づいたりすることもしばしばあります。

個々の性格、苦手なこと、体の特徴、病気の経緯などがわかっていればそれを踏まえて
今の現状を客観的に評価し、注目すべきところを明確にしていくことがより素早くできます。
また、健康な時の姿も知っているから、調子が悪い時の様子として飼い主さんの訴えに共感できるところもあります。

わざわざ元気な時に顔見せるだけに行くのは気が引けるというのでしたらワクチン、フィラリアなどの予防の際に健康チェックをしたり、体重測定、爪切りだけでも良いと思います。

一番の目的は、通院の機会を作り、それを通してかかりつけのホームドクターとの”信頼関係を築いていくこと”です。

お願いしなくても、気になっている所を覚えていてくれる、過ぎたことでも心配して聞いてくれるちょっとした相談でも解決に向けて親身になってくれる。日ごろの些細なやり取りが、いざという時に頼りになります。

飼い主さんが、日ごろ何を重要視してペットとの共同生活を送っているか時間なのか、費用なのか飼い主さん主体なのか、ペット主体なのか、そのバランスと優先順位それぞれの考え方や価値観などが病院側に伝わる(受け取ってもらえている)と病気の治療方針の提案も適切で、飼い主さんにとってより受け入れやすいものになるのではないかと思います。

ホームドクターとは、ペットを家族に迎え入れた時から亡くなるまでの一生涯を専門知識をもってサポートしご家族と一緒にペットを見守っていくのが役目ではないかと思います。
信頼できる味方がいると心強いと思いますよ。

ワンちゃん達の予防シーズンが一段落したこれからの時期は、病院の待ち時間も短くなり診察にゆっくり時間をかけて対応して頂けるチャンスでもあります。

休診日はいつか、診察時間外も連絡がつくのか、入院や治療はどこまでやってもらえるか等々いざとなった時に慌てるよりは、お時間と心に余裕があるうちに、ぜひ「うちの自慢のかかりつけ」をつくってくださいね!




我が家の愛犬も、元気な時の様子を知っておいていただきたいという思いから、毎月1回、かかりつけ病院さんで予防薬を処方していただくついでに、体重測定と爪切りをしていただいています。少々ごんかでヘタレな柴犬ですが、いつも優しく迎えていただいて、とても心強く思っております!





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