鼻ペチャわんちゃん、ご用心!

明け方、ヒグラシの鳴き声を聞きました… …。どうやら夏がそろそろ終わりそうですよ。

さて今回は、まだまだ油断ならない犬の「熱中症」についてのおさらいと、特に暑さに弱い犬種について獣医師からお話しさせていただきますね(熱中症についての過去の記事「梅雨が明けました」も併せてご覧ください)。




まだまだ日中は暑い日が続きそうですね。

暑いときに、私たちは汗ビッショリな感じになりますがワンちゃんたちは体が汗で濡れたりってことはありませんよね。

犬には汗を分泌する汗腺は鼻と肉球にしかないからなんです。その代わり、夏になると舌を出してハッハッとした呼吸で体温を調節します。

そんな理由で暑さが苦手なワンちゃんですが、特に暑さに弱い犬種があるんです。
フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ペキニーズちゃんなどのいわゆる、鼻ペチャなワンちゃんたちです。

このコたちは生まれつき鼻や喉の形の異常で空気の通り道が狭くなってしまうため、呼吸がしづらくなってしまいます。

呼吸がしにくいので、体を動かして呼吸をしようとするとさらに熱がこもる、という悪循環に陥ってしまいやすいんです。

この、生まれつき呼吸がしにくい構造によって引き起こされる一群の症候(身体的、精神的な異常の事です)を「短頭種症候群」といいます。気温の高い時期は特に負担がかかりやすいですので、お散歩などの運動の際は特に気をつけてあげてくださいね。





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